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長らく乗っていたバスから降りると、
ゆるやかな風といい匂いに包まれた。

小さな花々や乾いた土や短い草、澄んだ空気。
やわらかくてやさしくて深い、
さりげなくてカラリとした、いい匂い。

光は強く肌に届くものの、風は透明感があって心地よい。
空気がとにかく澄んでいて、いい匂いしかしなかった。

一緒に降りた友達が感動して涙ぐむ。

内蒙古自治区へ向かう途中の草原だったと思うけど
どこだったんだろう。。





草原は広い。
広さに圧倒され、そして慣れる。
この状況に慣れるって贅沢だ。

人が見えなくなるまで歩く。
地平線に想いをはせる。
空を見上げる。
ちゃんと写真もとる。
座り込んでみんなで心理テストをする。

時としてトイレにも。
(未経験のまま旅は終わった。)






初めて馬に乗る。
乗ったが一歩も動いてくれない。
私、馬からもナメられるタイプ。。

みんなから遅れをとってしまうので
内蒙古のおじさんが私の後ろに乗り、馬を操ってくれる。

途端に、まさかの全力疾走!
ぶっちぎりの一位。(写真はイメージ。)







乗馬中、雨が降ってきた。

「これは日本語では"あめ"というんだよ」と
おじさんに教えようとしたけどダメで
意味不明な言葉を言い合って終わった。

言葉も通じないおっさんと
びゅんびゅん走る馬にのっている自分。

揺れと速さが相まって、何がなんだか
わからなくなりそうな感じ。

そら






こども

草原の気温差は激しい。

昼間はTシャツ一枚。
夜はありったけの服を着込む。

TシャツにTシャツを、その上にトレーナーやウィンドブレーカー、さらに厚手のジャンパー。
だけど住民の人たちは、Tシャツの上にジャンパーくらい。

体をおかしくしそうな気温の変化でも
草原のこどもたちは元気にあそぶあそぶ。









夜が来たら
ありったけの防寒をして草原に寝転び
星を見上げる。

そのまま眠ってしまったら間違いなく凍死する。寒い。

まあるい夜空には、貼り付けたようなたくさんの星々が
光を投げていた。

鼻を真っ赤にして、冷える足をもじもじさせながら
草原に寝そべって皆で見入る。

夕日





馬頭琴 あたたかいゲルの中では
馬頭琴のライブや
女の子のひそひそ話や
いい雰囲気になっちゃった男女が
お酒を飲んだりしていた。

広い広い草原の中の小さなゲルで行われることは
いつも変わらない。

そんな人間のちっぽけさは、それでもあったかくて
夜の深い闇と星の輝きにも負けないと思う。








そんでもって、ちゃんとに朝はくる。

そして草原には風が吹く。

呼吸がとけて、全部とつながってゆく。

夜明け